どんな構造?
「すべて」と「見る」を合わせた言葉で、ベンサムが設計した監獄です。円形の建物の外周に独房、中央に監視塔があり、独房は明るく塔は暗いため、囚人はいつ見られているかわかりません。そのため監視者がいなくても、常に見られているかのように振る舞います。
フーコーはなぜ注目した?
フーコーは、近代の権力は公開処刑のような暴力ではなく見えない監視と規律で働くと考えました。学校・病院・工場・軍隊は人々を観察し記録し評価し、人々はその視線を内面化して自らを律します。今では監視カメラや位置情報、アルゴリズムによる電子パノプティコンへと拡張されています。
よくある質問
- 実際に建てられた?
- 設計どおりではありませんが、キューバのプレシディオ・モデロが似た円形監獄です。
- シノプティコンとは?
- メディアを通じて多数が少数(有名人や権力者)を監視する構造です。
出典確認日:2026-10-25
参考文献
- Bentham, J. (1791). Panopticon; or, The Inspection-House.
- Foucault, M. (1975). Surveiller et punir: Naissance de la prison. Gallimard.
- Zuboff, S. (2019). The Age of Surveillance Capitalism. PublicAffairs.
