正反合とは?
弁証法はもともと古代ギリシャで、対話と反論を重ねて真理に近づく方法でした。ヘーゲルはこれを世界や歴史が動く原理へと広げました。ある立場(正)は内部の矛盾から反対の立場(反)を生み、両者の衝突は双方を保ちつつ乗り越える新しい段階(合)へつながります。この「保ちながら乗り越える」ことを止揚(アウフヘーベン)と呼びます。
マルクスや社会科学ではどう使われる?
マルクスはヘーゲルの弁証法を「逆立ちしている」と批判し、精神ではなく物質的条件と階級対立が歴史を動かすと読み替えました(唯物弁証法)。組織論でも、組織内の対立する勢力のぶつかり合いから変化が生まれるとみる見方を弁証法的視点と呼び、ライフサイクル論・目的論・進化論と並ぶ変動理論として紹介されます。
よくある質問
- 日常ではどう役立つ?
- 賛否両方の意見を検討し、それぞれの長所を生かした第三の案を探すときに役立ちます。
- 形式論理との違いは?
- 形式論理は矛盾を誤りとしますが、弁証法は矛盾を変化と発展の原動力とみなします。
出典確認日:2026-10-25
参考文献
- Hegel, G. W. F. (1807). Phänomenologie des Geistes.
- Marx, K. (1873). Afterword to the second German edition of Capital, Vol. 1.
- Mueller, G. E. (1958). The Hegel legend of "thesis-antithesis-synthesis." Journal of the History of Ideas, 19(3), 411–414.
