歴史
1970年代、米国立衛生研究所のハーヴェイ・オルターは輸血後肝炎の多くがA型でもB型でもないことを示し「非A非B型肝炎」と呼びました。1989年、カイロン社のマイケル・ホートンらがウイルスの遺伝子を突き止めC型肝炎ウイルスと命名し、チャールズ・ライスがウイルスだけで病気が起こることを証明しました。3人は2020年のノーベル生理学・医学賞を受賞しています。2014年頃に登場した直接作用型抗ウイルス薬(DAA)でC型肝炎は「治る病気」になりました。
感染と経過
感染は血液を介します。注射器の共用、消毒不十分な入れ墨・ピアス・鍼、カミソリや歯ブラシの共用、検査導入前の輸血が主な経路で、食事や抱擁、せきではうつりません。約70%が慢性化しますが症状が乏しく、数十年後に肝硬変や肝がんで見つかることもあります。A型やB型と違い、まだワクチンはありません。
検査と治療
血液の抗体検査でふるい分け、陽性ならHCV RNA検査で現在の感染を確認します。DAAを8〜12週間服用すれば95%以上が治癒し、副作用も少なめです。治療後も再感染はあり得るので、血液に触れる行為は避けましょう。
この記事は一般的な健康情報であり、診断や治療に代わるものではありません。症状が続く場合は医師に相談してください。
よくある質問
- C型肝炎は治る?
- はい。直接作用型抗ウイルス薬で多くは8〜12週間でウイルスが消えます。
- 性行為でうつる?
- 可能性は低いですが、出血を伴う場合やHIV感染者では感染することがあります。
出典確認日:2026-10-26
参考文献
- Choo, Q. L., et al. (1989). Isolation of a cDNA clone derived from a blood-borne non-A, non-B viral hepatitis genome. Science, 244(4902), 359–362.
- World Health Organization. (2024). Hepatitis C (Fact sheet).
- The Nobel Prize in Physiology or Medicine 2020 — Alter, Houghton, Rice. NobelPrize.org.
