コントロールの二分法とは?
エピクテトスは『提要』を「私たち次第のものと、そうでないものがある」という言葉で始めます。自分の判断・意図・行動は自分次第ですが、他人の評価や天気、健康、財産はそうではありません。ストア派は、制御できないことに感情を注がず、自分の領分に集中するよう説きました。
今どう活用されている?
「人を悩ませるのは出来事ではなく、出来事についての判断だ」というエピクテトスの言葉は、エリスやベックの認知行動療法に直接影響を与えました。皇帝アウレリウスの『自省録』は今も経営者やアスリートに愛読され、最悪の事態を事前に想像する「ネガティブ・ビジュアライゼーション」も代表的な技法です。
よくある質問
- 感情を押し殺すこと?
- 破壊的な感情を生む誤った判断を正すことであり、感情を無くすことではありません。
- 入門には何を読む?
- 短いエピクテトスの『提要』とアウレリウスの『自省録』がおすすめです。
出典確認日:2026-10-25
参考文献
- Epictetus. Enchiridion, 1–5.
- Marcus Aurelius. Meditations.
- Robertson, D. (2019). The Philosophy of Cognitive-Behavioural Therapy (2nd ed.). Routledge.
