甲状腺機能亢進症とは?
甲状腺機能亢進症は、甲状腺がホルモンをつくりすぎて、脈拍・体温・エネルギー消費が高まる状態です。最も多い原因は、自己抗体が甲状腺を刺激し続けるバセドウ病で、若い女性に多くみられます。反対の状態は甲状腺機能低下症です。
症状と検査は?
よく食べるのにやせる、動悸、暑がりで汗が多い、手の震え、イライラ、不眠などが代表的です。バセドウ病では眼球突出などの甲状腺眼症がみられることもあります。血液検査でTSHが低くFT4・FT3が高ければ診断し、TRAb(抗TSH受容体抗体)などで原因を調べます。高齢者では心房細動で見つかることもあります。
治療法は?
日本では抗甲状腺薬(メルカゾールなど)が第一選択として多く使われます。効果が不十分な場合や副作用がある場合はアイソトープ(放射性ヨウ素)治療や手術を検討します。服薬中に高熱やのどの痛みが出たら、無顆粒球症の可能性があるためすぐ受診してください。
この記事は一般的な健康情報であり、診断や治療に代わるものではありません。症状が続く場合は医師に相談してください。
よくある質問
- 完治しますか?
- 薬で寛解する人もいますが再発も少なくありません。アイソトープ治療や手術後は甲状腺ホルモン薬を続けることが多いです。
- 海藻は控えるべき?
- 昆布だしの日常的な量は通常問題ありませんが、アイソトープ治療前などは制限があります。主治医に確認しましょう。
出典確認日:2026-10-25
参考文献
- Ross, D. S., Burch, H. B., Cooper, D. S., et al. (2016). 2016 American Thyroid Association guidelines for diagnosis and management of hyperthyroidism and other causes of thyrotoxicosis. Thyroid, 26(10), 1343–1421.
- Smith, T. J., & Hegedüs, L. (2016). Graves' disease. New England Journal of Medicine, 375(16), 1552–1565.
