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甲状腺結節

🩺 看護・保健学 執筆 CampusDown ウィキ編集部 最終更新
甲状腺結節は甲状腺にできたしこりです。超音波で調べると成人の多くに見つかるほどありふれており、90%以上はがんではない良性です。
目次
  1. 1. 甲状腺結節とは
  2. 2. どの結節を詳しく調べるべきか?
  3. 3. 甲状腺がんの過剰診断とは何か?
  4. 4. よくある質問
  5. 5. 参考文献

甲状腺結節とは

甲状腺結節は、首の前にある甲状腺の中にできるしこりです。触ってわかるものは多くありませんが、高解像度の超音波(エコー)では成人の約20〜68%に見つかり、ほとんどは良性です(Durante ほか, 2018)。

この記事は一般的な健康情報であり、診断や治療に代わるものではありません。症状が続く場合は医師に相談してください。

どの結節を詳しく調べるべきか?

まず血液検査でTSH(甲状腺刺激ホルモン)を調べ、超音波の形からリスクを分類します。米国甲状腺学会(ATA)のガイドラインは、リスク分類と大きさを組み合わせて穿刺吸引細胞診(FNA)を行うかを決めます(Haugen ほか, 2016)。

超音波リスク所見の例細胞診の目安(最大径)
高い低エコーの充実性、不整な境界、微細石灰化、縦長の形1 cm以上
中間低エコーの充実性、境界は平滑1 cm以上
低い等〜高エコーの充実性、一部嚢胞性1.5 cm以上
非常に低いスポンジ状、疑わしい所見のない一部嚢胞性2 cm以上または経過観察
良性単純な嚢胞不要

声の変化、飲み込みにくさ、急に大きくなるしこり、首のリンパ節の腫れがある場合は、早めの評価が必要です。

甲状腺がんの過剰診断とは何か?

韓国では健康診断で甲状腺エコーが広く行われるようになり、1993年から2011年に甲状腺がんの診断数が約15倍に増えましたが、甲状腺がんによる死亡率はほとんど変わりませんでした。研究者はこれを、命にかかわらない小さながんを見つけてしまう過剰診断と解釈しました(Ahn, Kim & Welch, 2014)。現在は症状のない人へのエコー検診は勧められず、小さな低リスク結節は経過観察とすることが増えています。リスクの数字の読み方は相対リスクと絶対リスクを参照してください。

よくある質問

甲状腺結節は手術が必要ですか?
大半は良性で、定期的なエコーで経過を見ます。細胞診でがんが疑われる場合や、大きくて圧迫症状がある場合に手術やラジオ波焼灼などを検討します。
結節は甲状腺の働きに影響しますか?
多くは影響しませんが、一部はホルモンを過剰につくって甲状腺機能亢進症を起こすため、TSHもあわせて調べます。

出典確認日:2026-10-25

参考文献

  1. Haugen, B. R., Alexander, E. K., Bible, K. C., et al. (2016). 2015 American Thyroid Association management guidelines for adult patients with thyroid nodules and differentiated thyroid cancer. Thyroid, 26(1), 1–133.
  2. Durante, C., Grani, G., Lamartina, L., Filetti, S., Mandel, S. J., & Cooper, D. S. (2018). The diagnosis and management of thyroid nodules: A review. JAMA, 319(9), 914–924.
  3. Ahn, H. S., Kim, H. J., & Welch, H. G. (2014). Korea's thyroid-cancer "epidemic"—screening and overdiagnosis. New England Journal of Medicine, 371(19), 1765–1767.

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この記事は2026年10月25日に最終更新されました。内容は広く知られた原典と教科書に基づいて整理していますが、レポートで引用する際は参考文献の原典を必ず確認してください。