交換方程式
フィッシャー(1911)はMV=PTを示しました。Mは貨幣量、Vは流通速度、Pは物価、Tは取引量です。現在はTの代わりに実質GDP(Y)を使うのが一般的です。VとYが安定していれば、貨幣量が2倍になると物価も2倍になります。ケンブリッジ学派は人々が所得の一定割合を貨幣で持つとするM=kPYで表しました。
フリードマンと現代の論争
フリードマンは「インフレはいつでもどこでも貨幣的現象」と述べ、貨幣量を一定率で増やすルールを主張しました。しかし1980年代以降、流通速度が不安定になり、中央銀行は金利を目標にするようになりました。日本の量的緩和でもマネタリーベースが急増したのに物価はなかなか上がらず、論争が続いています。
よくある質問
- 貨幣の流通速度とは?
- 一定期間に貨幣1単位が平均何回取引に使われたかを示します。
- 量的緩和で物価が上がらなかったのは?
- 銀行が資金を日銀当座預金に積み、流通速度が下がったためという見方が多いです。
出典確認日:2026-10-26
参考文献
- Fisher, I. (1911). The Purchasing Power of Money. New York: Macmillan.
- Friedman, M. (1956). The quantity theory of money: A restatement. In M. Friedman (Ed.), Studies in the Quantity Theory of Money. University of Chicago Press.
- Friedman, M., & Schwartz, A. J. (1963). A Monetary History of the United States, 1867–1960. Princeton University Press.
