アレルギー性鼻炎とは
アレルギー性鼻炎は、特定の物質(アレルゲン)に対するIgEを介した免疫反応で鼻の粘膜に炎症が起きる病気です。世界的に非常に多く、ぜんそくやアレルギー性結膜炎を合併しやすく、睡眠や勉強・仕事の効率を下げます(Bousquet ほか, 2020)。
この記事は一般的な健康情報であり、診断や治療に代わるものではありません。症状が続く場合は医師に相談してください。
風邪とどう見分けるのか?
| 区分 | アレルギー性鼻炎 | 風邪 |
|---|---|---|
| 鼻水 | 透明で水っぽい | だんだん粘り気が出る |
| かゆみ | 鼻・目・上あごのかゆみが多い | まれ |
| 発熱・だるさ | なし | あり得る |
| 期間 | さらされている間続き、季節ごとにくり返す | 7〜10日でよくなる |
春や秋に悪化するなら花粉、一年中で特に朝がつらいならダニが原因の可能性が高いです。皮膚テストや血液検査で原因アレルゲンを調べられます。
どう治療するのか?
国際的なコンセンサス(Wise ほか, 2023)は、中等症以上の症状に対してステロイド点鼻薬を最も効果的な第一選択とし、眠気の少ない第2世代抗ヒスタミン薬も広く使われます。市販の血管収縮性の点鼻薬は数日以上使うと、かえって鼻づまりが悪化する薬剤性鼻炎を起こすことがあります。原因がはっきりして薬で抑えにくい場合は、数年かけて体質を変えるアレルゲン免疫療法(舌下免疫療法など)を検討します。寝具を高温で洗う、湿度を適切に保つことも役立ちます。
よくある質問
- 点鼻薬を毎日使っても大丈夫ですか?
- ステロイド点鼻薬は長期使用でも比較的安全とされますが、血管収縮薬の点鼻薬は3〜5日以上続けないほうがよいです。成分を必ず確認しましょう。
- アレルギー性鼻炎は治りますか?
- 薬は症状を抑えるもので、免疫療法を数年続けると効果が長く持続することがあります。
出典確認日:2026-10-25
参考文献
- Bousquet, J., Anto, J. M., Bachert, C., et al. (2020). Allergic rhinitis. Nature Reviews Disease Primers, 6, 95.
- Wise, S. K., Damask, C., Roland, L. T., et al. (2023). International consensus statement on allergy and rhinology: Allergic rhinitis—2023. International Forum of Allergy & Rhinology, 13(4), 293–859.
