FOMOとは?
FOMO(フォーモ、Fear Of Missing Out)は、ほかの人が充実した経験をしているあいだ自分だけが取り残されているのではないかという不安、そしてそのために他人の動向を確かめずにいられない気持ちを指します。医学的な診断名ではなく、2000年代にマーケティング用語として使われ、SNSの広がりとともに日常語になりました。Przybylski(プシビルスキ)ら(2013)はFOMOを測る尺度をつくり、心理学の研究テーマとして整理しました。
なぜ起こるのか
Przybylski ら(2013)は、有能感・自律性・関係性といった基本的な心理的欲求が満たされていない人ほどFOMOが強く、FOMOが強い人ほどSNSをよく使い、気分や生活満足度が低いと報告しました。SNSには他人の「いい場面」ばかりが並ぶため社会的比較が起こりやすく、相対的剥奪感につながりやすくなります。
投資や買い物でのFOMO
株価や暗号資産が上がっているときに「自分だけ乗り遅れたくない」と高値で飛び乗るのもFOMOと呼ばれます。みんなが買うから買うバンドワゴン効果と同じく、「数量限定」「まもなく終了」といった表示もFOMOを刺激するマーケティング手法です。
FOMOとのつきあい方
- SNSの利用時間を決める:Hunt ら(2018)の実験では、大学生がSNSを1プラットフォームあたり1日10分に減らすと、3週間後に孤独感と抑うつが軽くなりました。
- 通知をオフにし、確認する時間を決める
- 比べる代わりに記録する:自分がしたことや感謝したことを書き出す
- JOMO(Joy Of Missing Out):あえて離れる楽しさを意識する
よくある質問
- FOMOは病気ですか?
- いいえ、誰にでもある心理状態です。不安や落ち込みが強く日常生活に支障がある場合は、専門家に相談しましょう。
- FOMOとSNS依存は同じですか?
- 重なる部分はありますが同じではありません。FOMOは不安な気持ちで、SNSの過剰利用を招く要因の一つとして研究されています。
出典確認日:2026-10-25
関連項目: 利用と満足研究
参考文献
- Przybylski, A. K., Murayama, K., DeHaan, C. R., & Gladwell, V. (2013). Motivational, emotional, and behavioral correlates of fear of missing out. Computers in Human Behavior, 29(4), 1841–1848.
- Hunt, M. G., Marx, R., Lipson, C., & Young, J. (2018). No more FOMO: Limiting social media decreases loneliness and depression. Journal of Social and Clinical Psychology, 37(10), 751–768.
- Festinger, L. (1954). A theory of social comparison processes. Human Relations, 7(2), 117–140.
