パレート最適とパレート改善とは?
リンゴ好きのAが梨を、梨好きのBがリンゴを持っていれば、交換するだけで2人とも満足が増えます。このように誰も損をせずに誰かが得をする変化がパレート改善で、それ以上改善できない状態がパレート最適です。完全競争市場の均衡はパレート最適になる(厚生経済学の第1基本定理)とされ、総余剰の最大化とも対応します。
パレート最適なら公平?
いいえ。1人がすべてを持つ状態も、その人から奪わなければ誰も良くなれないのでパレート最適です。公平さはジニ係数や功利主義・ロールズの正義論などで別に考える必要があります。「2割の要素が8割の成果を生む」パレートの法則は、同じ学者の名前でも別の概念です。
よくある質問
- 現実の市場はパレート最適?
- 独占や外部性、情報の非対称性などの市場の失敗があると外れます。
- 第2基本定理とは?
- 初期の再分配を適切に行えば、望むパレート最適を市場で実現できるという定理です。
出典確認日:2026-10-25
参考文献
- Pareto, V. (1906). Manuale di economia politica. Società Editrice Libraria.
- Arrow, K. J., & Debreu, G. (1954). Existence of an equilibrium for a competitive economy. Econometrica, 22(3), 265–290.
