仮釈放とは
仮釈放とは、刑務所で服役している人に「改悛の状」があるとき、刑期が終わる前に条件付きで釈放する制度です。裁判ではなく、法務省の機関である地方更生保護委員会の決定によって行われ、釈放後も残りの刑期の間は社会の中で保護観察を受けます。なお、2025年6月から懲役・禁錮は拘禁刑に一本化されました。
- 根拠
- 刑法28条〜30条、更生保護法
- 要件
- 有期刑は刑期の3分の1、無期刑は10年の経過+改悛の状
- 決定
- 地方更生保護委員会
- 釈放後
- 残りの刑期の間、保護観察(保護観察官・保護司が担当)
仮釈放の要件
刑法28条では、次の条件を満たす場合に仮釈放を許すことができると定めています。
- 服役期間:有期刑は刑期の3分の1、無期刑は10年を経過していること。
- 改悛の状:反省の態度や再犯のおそれがないこと、社会の感情が仮釈放を是認することなどが考慮されます。
実際には刑期の3分の1で仮釈放されることはまれで、刑期の8割以上を終えてから仮釈放される人が多くなっています。
審理の流れ
刑事施設の長の申出などをきっかけに、地方更生保護委員会の委員が本人と面接し、帰住先の環境、被害者の意見なども踏まえて審理します。帰住先については、保護観察所が事前に家族などと調整(生活環境の調整)を行います。帰る場所がない場合は、更生保護施設などが受け皿になります。
仮釈放中の保護観察
仮釈放は刑が終わったわけではなく、「社会の中での刑の執行」です。仮釈放された人は、保護観察官や地域のボランティアである保護司と定期的に面接し、決められた遵守事項を守りながら生活します。
仮釈放の期間は残りの刑期で、無期刑の場合は生涯にわたります。期間中は保護観察が付き、住居の届出や、犯罪につながる人や場所に近づかないなどの遵守事項を守らなければなりません。
取消し
仮釈放中に再び罪を犯して罰金以上の刑に処せられたときや、遵守事項を守らなかったときなどには、仮釈放が取り消されることがあります(刑法29条)。取り消されると、釈放されていた期間は刑期に算入されず、再び刑務所に戻って残りの刑期を服役します。
満期釈放・恩赦との違い
満期釈放は刑期をすべて終えて出所すること、恩赦は内閣の決定により刑の執行を免除したり刑の言渡しの効力を失わせたりすることです。仮釈放は刑が残ったまま条件付きで釈放されるため、条件に違反すれば再び収容されます。満期釈放者は保護観察を受けないため、仮釈放者より再犯率が高い傾向があり、社会内での支援のあり方が課題とされています。
よくある質問
- 仮釈放は刑期のどのくらいで認められますか?
- 法律上は有期刑で刑期の3分の1、無期刑で10年を経過すれば可能ですが、実際には刑期の大部分を終えてから認められることが多いです。
- 仮釈放は誰が決めますか?
- 法務省の地方更生保護委員会が、本人との面接や帰住先の状況などをもとに審理して決定します。
- 仮釈放中に問題を起こすとどうなりますか?
- 再犯や遵守事項違反があると仮釈放が取り消され、残りの刑期を刑務所で服役することになります。
参考文献
- 「형법」 제72조(가석방의 요건), 제73조의2(가석방의 기간 및 보호관찰), 제74조(가석방의 실효). 국가법령정보센터(law.go.kr).
- 「형의 집행 및 수용자의 처우에 관한 법률」 제119조~제122조(가석방심사위원회). 국가법령정보센터(law.go.kr).
- Morrissey v. Brewer, 408 U.S. 471 (1972).
- 刑法(明治40年法律第45号)第28条(仮釈放). e-Gov法令検索.
- 《中华人民共和国刑法》第八十一条(假释的适用条件)、第八十五条(假释考验期满的处理).
