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恐竜

🔬 自然科学 執筆 CampusDown ウィキ編集部 最終更新
恐竜は約2億3000万年前から6600万年前まで陸上を支配した爬虫類のグループで、いまの鳥類は生き残った恐竜の一系統です。
目次
  1. 1. 「恐ろしいトカゲ」の誕生
  2. 2. 恐竜ルネサンスと羽毛
  3. 3. 絶滅のなぞ
  4. 4. よくある質問
  5. 5. 参考文献

「恐ろしいトカゲ」の誕生

1824年、イギリスのウィリアム・バックランドは巨大なあごの骨の化石をメガロサウルスとして発表し、翌年ギデオン・マンテルが草食のイグアノドンを報告しました。1842年、解剖学者リチャード・オーウェンはこうした動物をまとめ、ギリシャ語で「恐ろしいトカゲ」を意味する「ダイノサウリア」と名づけました。19世紀後半のアメリカ西部では、オスニエル・マーシュとエドワード・コープが競って発掘する「化石戦争」を繰り広げ、トリケラトプスやステゴサウルスなど多くの種が知られるようになりました。長いあいだ、恐竜は動きの鈍い冷血動物で、進化の失敗作だと考えられていました。

恐竜ルネサンスと羽毛

1969年、ジョン・オストロムはすばしこい肉食恐竜デイノニクスを記載し、恐竜は活動的で鳥にとてもよく似ていると主張しました。弟子のロバート・バッカーは1975年の記事「恐竜ルネサンス」で恒温恐竜説を広めました。1996年、中国遼寧省の義県層から毛のような構造をもつシノサウロプテリクスが見つかり、2003年には徐星らが4枚の翼をもつミクロラプトルを報告しました。こうして、鳥は獣脚類の恐竜から進化したという考えにほとんどの研究者が同意するようになりました。2005年、メアリー・シュバイツァーはティラノサウルスの骨の中に軟組織のような構造を見つけて話題になりましたが、その正体はまだ議論中です。2017年には恐竜の大きな分類を組み替える新しい系統仮説が出て論争を呼びました。日本でも1978年に岩手県で初めて恐竜化石が見つかり、北海道むかわ町の「カムイサウルス」や福井県の恐竜化石が知られています。

絶滅のなぞ

約6600万年前の白亜紀末、鳥を除く恐竜は突然姿を消しました。1980年、アルバレス父子らは地層中のイリジウムの異常から小惑星衝突説を提案し、1990年代にチクシュルーブ・クレーターが確認されて最も有力な説明になりました。衝突で舞い上がったちりやすすが日光をさえぎり、食物連鎖が崩れたというシナリオです。インドのデカン高原の大規模な火山活動もいっしょに作用したという見方もあります。この大量絶滅のあと、空いた場所を哺乳類が占め、いまの生態系がつくられました。映画とちがってティラノサウルスと人類が同じ時代に生きたことはなく、翼竜や首長竜は恐竜の近い親戚ですが、厳密には恐竜ではありません。

よくある質問

翼竜や首長竜も恐竜?
いいえ。翼竜は空を飛んだ爬虫類、首長竜は海の爬虫類で、恐竜と同じ時代に生きていましたが、分類上は恐竜に含まれません。
本当に鳥は恐竜なの?
はい。羽毛恐竜の化石や骨格の分析から、鳥は獣脚類の恐竜から分かれたことが分かっており、系統的には鳥は生きている恐竜です。

出典確認日:2026-10-26

参考文献

  1. Buckland, W. (1824). Notice on the Megalosaurus or great fossil lizard of Stonesfield. Transactions of the Geological Society of London, 2nd series, 1, 390–396.
  2. Mantell, G. A. (1825). Notice on the Iguanodon, a newly discovered fossil reptile, from the sandstone of Tilgate forest, in Sussex. Philosophical Transactions of the Royal Society of London, 115, 179–186.
  3. Owen, R. (1842). Report on British fossil reptiles. Part II. Report of the British Association for the Advancement of Science, 11, 60–204.
  4. Ostrom, J. H. (1969). Osteology of Deinonychus antirrhopus, an unusual theropod from the Lower Cretaceous of Montana. Bulletin of the Peabody Museum of Natural History, 30, 1–165.
  5. Bakker, R. T. (1975). Dinosaur renaissance. Scientific American, 232(4), 58–78.
  6. Alvarez, L. W., Alvarez, W., Asaro, F., & Michel, H. V. (1980). Extraterrestrial cause for the Cretaceous–Tertiary extinction. Science, 208(4448), 1095–1108.
  7. Chen, P.-J., Dong, Z.-M., & Zhen, S.-N. (1998). An exceptionally well-preserved theropod dinosaur from the Yixian Formation of China. Nature, 391(6663), 147–152.
  8. Xu, X., et al. (2003). Four-winged dinosaurs from China. Nature, 421(6921), 335–340.
  9. Schweitzer, M. H., Wittmeyer, J. L., Horner, J. R., & Toporski, J. K. (2005). Soft-tissue vessels and cellular preservation in Tyrannosaurus rex. Science, 307(5717), 1952–1955.
  10. Baron, M. G., Norman, D. B., & Barrett, P. M. (2017). A new hypothesis of dinosaur relationships and early dinosaur evolution. Nature, 543(7646), 501–506.

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この記事は2026年10月26日に最終更新されました。内容は広く知られた原典と教科書に基づいて整理していますが、レポートで引用する際は参考文献の原典を必ず確認してください。