痛風とは
痛風は、血液中の尿酸が長く高い状態(高尿酸血症)が続いて関節やその周りに尿酸の結晶がたまり、それに免疫が反応して急性の関節炎が起こる病気です(Dalbeth ほか, 2021)。男性や中年以降に多く、「風が吹いても痛い」と言われるほど痛みが強いのが特徴です。
この記事は一般的な健康情報であり、診断や治療に代わるものではありません。症状が続く場合は医師に相談してください。
どんな症状が出るのか?
- 夜のうちに突然、足の親指の付け根や足の甲、足首、ひざが赤く腫れて熱をもつ
- 痛みは1日以内にピークに達し、1〜2週間で治まる
- 治療しないと発作が増え、皮膚の下にしこり(痛風結節)ができることもある
何が痛風を招くのか?
| 要因 | 例 |
|---|---|
| 飲食 | ビールなどのアルコール、レバーなどの内臓肉・赤身肉、果糖の多い甘い飲み物 |
| 体の状態 | 肥満、高血圧、腎機能の低下、メタボリックシンドローム |
| 薬 | 一部の利尿薬 |
治療
発作時にはコルヒチン、消炎鎮痛薬、ステロイドを使います。発作を繰り返す、痛風結節や尿路結石がある場合は、アロプリノールなどの尿酸降下薬を続けて尿酸値をおおむね6mg/dL未満に保つ「目標達成型治療」が推奨されています(FitzGerald ほか, 2020)。合併しやすい高血圧やメタボリックシンドロームの管理も大切です。
よくある質問
- 尿酸値が高ければ痛風ですか?
- 必ずしもそうではありません。尿酸値が高くても発作のない人は多く、無症状の高尿酸血症ではすぐに薬を使わないのが一般的です。
- 痛みが治まったら薬をやめてもいいですか?
- 尿酸降下薬は発作のないときも飲み続けてこそ効果があります。自己判断でやめず医師に相談してください。
出典確認日:2026-10-25
参考文献
- Dalbeth, N., Gosling, A. L., Gaffo, A., & Abhishek, A. (2021). Gout. The Lancet, 397(10287), 1843–1855.
- FitzGerald, J. D., Dalbeth, N., Mikuls, T., et al. (2020). 2020 American College of Rheumatology guideline for the management of gout. Arthritis Care & Research, 72(6), 744–760.
