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高血圧

🩺 看護・保健学 執筆 CampusDown ウィキ編集部 最終更新
高血圧は動脈にかかる圧力が慢性的に高い状態です。日本では診察室血圧140/90mmHg以上が基準で、収縮期血圧を10mmHg下げると主要な心血管イベントが約20%減ります。
目次
  1. 1. 血圧がいくつから高血圧なのか?
  2. 2. 原因
  3. 3. 合併症
  4. 4. 治療
  5. 5. よくある質問
  6. 6. 参考文献

血圧がいくつから高血圧なのか?

血圧は心臓が収縮するときの収縮期血圧と、拡張するときの拡張期血圧で表します。日本高血圧学会のガイドライン(JSH2019)では、診察室血圧140/90mmHg以上を高血圧、120/80mmHg未満を正常血圧とし、その間を正常高値血圧・高値血圧に分けています。米国心臓病学会(2017)は130/80mmHg以上を高血圧と定義しており、基準は少し異なります。診察室でだけ高くなる白衣高血圧や、逆に家でだけ高い仮面高血圧があるため、家庭血圧の測定(基準135/85mmHg)が重要です。

原因

大部分は特定の原因がなく、遺伝、年齢、塩分の多い食事、肥満、運動不足、飲みすぎ、ストレスが重なって起こる本態性高血圧です。約5〜10%は腎臓病、原発性アルドステロン症、閉塞性睡眠時無呼吸、薬などの原因がある二次性高血圧です。おなかの脂肪と血糖・脂質の異常が重なるとメタボリックシンドロームと呼ばれます。

合併症

高い圧力が長く続くと血管が厚く硬くなり、脳卒中、心筋梗塞、心不全、心房細動、慢性腎臓病、網膜の障害、血管性認知症のリスクが高まります。2016年のLancetのメタアナリシス(123試験、61万人)では、収縮期血圧を10mmHg下げるごとに主要な心血管イベントが20%、脳卒中が27%、心不全が28%、全死亡が13%減りました。

治療

  • 生活習慣:減塩(日本では1日6g未満が目標)、野菜や果物の多いDASH食、減量、週150分以上の運動、節酒、禁煙が基本です。
  • 薬:ACE阻害薬・ARB、カルシウム拮抗薬、利尿薬が主に使われ、複数を組み合わせることもあります。
  • 目標:日本のガイドラインでは75歳未満の成人の多くで130/80mmHg未満を目標とします。SPRINT試験では収縮期120未満を目指すとイベントがさらに減りましたが、低血圧や失神などの副作用も増えました。

降圧薬は朝飲んでも夜飲んでも結果に差がなかったため(TIME, 2022)、続けやすい時間に飲むのがよいでしょう。下がりすぎる場合は起立性低血圧をご覧ください。もう一つの大きな危険因子はLDLコレステロールです。

この記事は一般的な健康情報であり、診断や治療に代わるものではありません。症状が続く場合は医師に相談してください。

よくある質問

家で測る血圧と病院の血圧はどちらが大切ですか?
日本のガイドラインでは、両者が食い違う場合は家庭血圧による診断を優先します。朝と晩に決まった条件で測り、記録して受診時に見せましょう。

出典確認日:2026-10-25

参考文献

  1. Ettehad, D., et al. (2016). Blood pressure lowering for prevention of cardiovascular disease and death. Lancet, 387(10022), 957–967.
  2. SPRINT Research Group. (2015). A randomized trial of intensive versus standard blood-pressure control. New England Journal of Medicine, 373(22), 2103–2116.
  3. Kim, H. C., et al. (2019). 2018 Korean Society of Hypertension guidelines for the management of hypertension. Clinical Hypertension, 25, 20.

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この記事は2026年10月25日に最終更新されました。内容は広く知られた原典と教科書に基づいて整理していますが、レポートで引用する際は参考文献の原典を必ず確認してください。