なぜジレンマになる?
ブレトンウッズ体制では金1オンス=35ドルでドルと金の交換が保証されていました。世界貿易の拡大には各国がより多くのドルを持つ必要があり、そのためには米国が経常赤字でドルを海外に流し続ける必要があります。しかし海外のドルが米国の金保有量を大きく上回ると、交換への信頼が揺らぎます。日本は当時1ドル=360円の固定相場でした。
今も有効?
金流出が続き、1971年にニクソン大統領が金交換を停止して体制は崩壊しました。その後もドルは基軸通貨であり続け、米国は「法外な特権」を享受しています。現在も米国の赤字とドルの信認をめぐる議論は現代版トリフィンのジレンマとされ、IMFのSDRや為替制度改革の議論の背景になっています。
よくある質問
- 日本との関係は?
- 巨額の外貨準備で米国債を保有する日本も、この構造の一部です。
- 解決策は?
- ケインズのバンコールやIMFのSDRなど超国家通貨の構想があります。
出典確認日:2026-10-25
参考文献
- Triffin, R. (1960). Gold and the dollar crisis. Yale University Press.
- Eichengreen, B. (2011). Exorbitant privilege. Oxford University Press.
