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フィッツの法則

🧠 心理学 執筆 CampusDown ウィキ編集部 最終更新
フィッツの法則は、目標が遠く小さいほど指し示す時間が対数的に長くなるという人間の運動法則で、ボタンの大きさと配置を決めるUI設計の基本原理です。
目次
  1. 1. 公式と意味
  2. 2. HCIへの応用
  3. 3. モバイルタッチと限界
  4. 4. よくある質問
  5. 5. 参考文献

公式と意味

フィッツ(1954)は、移動時間が距離(D)と目標幅(W)の比で決まることを示しました。よく使われる式はMT = a + b·log₂(D/W + 1)で、対数部分を難易度指数(ビット)と呼びます。ヒックの法則と同様に、人を情報理論の通信路とみなす発想です。

HCIへの応用

カードら(1978)はマウスの性能がこの法則によく合うことを示し、マウス普及の根拠になりました。マッケンジー(1992)は有効幅の補正を、スーコレフとマッケンジー(2004)はスループットの標準を提案しました。画面の端はカーソルが止まるため、実質的に無限に大きな目標になります。

モバイルタッチと限界

指はカーソルより不正確です。ビら(2013)のFFittsモデルは指の接触のばらつきを分けて扱い、小さな目標の予測を改善しました。モバイルでは速さよりも誤タップを防ぐことが重要で、タッチターゲットサイズやサムゾーンの設計につながります。細いメニューをなぞる動作はアコットとザイ(1997)のステアリング則で説明されます。

よくある質問

フィッツの法則を簡単に言うと?
目標が遠く小さいほど、押すのに時間がかかりミスも増えるという法則です。
スマホにも当てはまりますか?
傾向は同じですが、指の誤差を加えたFFittsのような修正モデルと十分なタッチ領域が必要です。

出典確認日:2026-10-27

参考文献

  1. Fitts, P. M. (1954). The information capacity of the human motor system in controlling the amplitude of movement. Journal of Experimental Psychology, 47(6), 381–391. 距離と幅から移動時間を予測した原論文で、公式の出発点を確認できます。
  2. Card, S. K., English, W. K., & Burr, B. J. (1978). Evaluation of mouse, rate-controlled isometric joystick, step keys, and text keys for text selection on a CRT. Ergonomics, 21(8), 601–613. マウスが勝った理由をフィッツの法則で説明した実験で、HCI応用の最初の例として役立ちます。
  3. MacKenzie, I. S. (1992). Fitts' law as a research and design tool in human-computer interaction. Human–Computer Interaction, 7(1), 91–139. シャノン形式と有効幅の補正を整理したレビューで、実務の計算式を学べます。
  4. Soukoreff, R. W., & MacKenzie, I. S. (2004). Towards a standard for pointing device evaluation, perspectives on 27 years of Fitts' law research in HCI. International Journal of Human-Computer Studies, 61(6), 751–789. スループット測定の標準を提案しており、入力装置を公平に比較する際に役立ちます。
  5. Accot, J., & Zhai, S. (1997). Beyond Fitts' law: Models for trajectory-based HCI tasks. In Proceedings of the ACM SIGCHI Conference on Human Factors in Computing Systems (pp. 295–302). ACM. 細い通路をなぞるステアリング則を示しており、階層メニュー設計に役立ちます。
  6. Bi, X., Li, Y., & Zhai, S. (2013). FFitts law: Modeling finger touch with Fitts' law. In Proceedings of the SIGCHI Conference on Human Factors in Computing Systems (pp. 1363–1372). ACM. 指タッチの誤差を組み込んだFFittsモデルで、モバイルのボタンサイズ決定に役立ちます。
  7. Welford, A. T. (1968). Fundamentals of skill. Methuen. 運動技能研究の中でフィッツ式の変形を扱った古典で、理論的背景を広げられます。

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この記事は2026年10月27日に最終更新されました。内容は広く知られた原典と教科書に基づいて整理していますが、レポートで引用する際は参考文献の原典を必ず確認してください。