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軽度認知障害(MCI)

🩺 看護・保健学 執筆 CampusDown ウィキ編集部 最終更新
軽度認知障害(MCI)は正常な老化と認知症の中間の状態で、記憶や思考が年齢相応より低下していても日常生活は自立しています。65歳以上のMCIの人の約15%が2年以内に認知症に進みます。
目次
  1. 1. 軽度認知障害とは?
  2. 2. どのくらい多く、必ず認知症になるのか?
  3. 3. 評価
  4. 4. 対策
  5. 5. よくある質問
  6. 6. 参考文献

軽度認知障害とは?

軽度認知障害は正常な老化と認知症の間の状態です。本人や家族が認知機能の低下を感じ、検査でも同じ年齢・教育歴の人より低い結果が出ますが、日常生活の自立が保たれている点で認知症と異なります。主に記憶が落ちる健忘型はアルツハイマー病に進む可能性が比較的高く、注意・言語・実行機能が落ちる非健忘型もあります。

どのくらい多く、必ず認知症になるのか?

2018年の米国神経学会(AAN)ガイドラインがまとめた有病率は、60〜64歳6.7%、65〜69歳8.4%、70〜74歳10.1%、75〜79歳14.8%、80〜84歳25.2%です。65歳以上の軽度認知障害の人が2年以内に認知症になった割合は14.9%でした。一方で、そのまま維持されたり正常に戻ったりする人もいます。

評価

  • スクリーニング検査:MMSEやMoCA(日本語版MoCA-J)などを使います。MoCAの開発研究では、26点を基準とした感度はMoCA 90%、MMSE 18%でした。
  • 詳しい評価:神経心理検査や日常生活機能の評価を行います。
  • 原因の確認:甲状腺機能、ビタミンB12、うつ、睡眠時無呼吸、薬の副作用など治療できる原因を確かめ、必要なら脳MRIやバイオマーカー検査を行います。

検査の正確さの考え方は測定の信頼性と妥当性をご覧ください。

対策

AANガイドラインは、軽度認知障害に効果が証明された薬はないとし、定期的な運動を推奨(レベルB)、認知トレーニングは検討してよい(レベルC)としています。認知に影響する薬を減らし、血圧や糖尿病などの血管の危険因子、聴力の管理、社会活動を続けることが大切です。アルツハイマー病の脳の変化はアルツハイマー病の病理とアミロイド仮説にまとめています。

この記事は一般的な健康情報であり、診断や治療に代わるものではありません。症状が続く場合は医師に相談してください。

よくある質問

人の名前が出てこないのはMCIのサインですか?
ときどき名前を忘れるのは年齢相応のことが多いです。以前よりはっきり、継続して衰えていると本人や家族が感じる場合は、もの忘れ外来などで検査を相談しましょう。

出典確認日:2026-10-25

参考文献

  1. Petersen, R. C., et al. (1999). Mild cognitive impairment: clinical characterization and outcome. Archives of Neurology, 56(3), 303–308.
  2. Petersen, R. C., et al. (2018). Practice guideline update summary: Mild cognitive impairment. Neurology, 90(3), 126–135.
  3. Nasreddine, Z. S., et al. (2005). The Montreal Cognitive Assessment, MoCA. Journal of the American Geriatrics Society, 53(4), 695–699.

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この記事は2026年10月25日に最終更新されました。内容は広く知られた原典と教科書に基づいて整理していますが、レポートで引用する際は参考文献の原典を必ず確認してください。