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パーキンソン病

🩺 看護・保健学 執筆 CampusDown ウィキ編集部 最終更新
パーキンソン病は、中脳の黒質にあるドパミン神経細胞が少しずつ失われ、震え、動作緩慢、筋肉のこわばり、歩行障害などが現れる代表的な神経変性疾患です。
目次
  1. 1. 発見と治療の歴史
  2. 2. 症状と診断
  3. 3. 治療と暮らし
  4. 4. よくある質問
  5. 5. 参考文献

発見と治療の歴史

1817年、ロンドンの開業医ジェームズ・パーキンソンが『振戦麻痺に関するエッセイ』で6例を記し、約半世紀後にフランスの神経学者シャルコーが彼の名を病名にしました。1950年代末、スウェーデンのカールソンがドパミンが運動を調節する神経伝達物質であることを示し(2000年ノーベル賞)、1960年にはオーストリアのホルニキェヴィチが患者の脳でドパミン不足を確認しました。1967年にコツィアスが高用量レボドパ療法を確立し、1987年にはフランスのベナビッドが脳深部刺激療法(DBS)を開発。1997年にはαシヌクレインの凝集が病態の核心と判明しました。

症状と診断

診断の要は動作緩慢(動きが遅く小さくなる)に、安静時の震えや筋強剛が加わることです。震えはじっとしているときに片手から、丸薬を丸めるような動きで始まることが多く、字が小さくなる、表情が乏しくなる、小刻み歩行になるといった変化も出ます。運動症状の何年も前から、嗅覚の低下、夢の内容どおりに体が動くレム睡眠行動障害、頑固な便秘、うつがみられることがあります。血液検査で確定はできず、神経内科医の診察や薬への反応、必要に応じてDATスキャンで診断します。進行すると認知機能の低下を伴うこともあります。

治療と暮らし

脳内でドパミンに変わるレボドパが最も効果的で、ドパミンアゴニストやMAO-B阻害薬も使われます。数年たつと薬の効く時間が短くなる「ウェアリング・オフ」やジスキネジアが出ることがあり、その際はDBSや持続注入療法が選択肢になります。進行を止める薬はまだありませんが、有酸素運動、太極拳、ダンスなどが症状や生活の質を改善するという根拠が豊富です。日本の患者数は約20〜30万人とされ、指定難病の一つです。

この記事は一般的な健康情報であり、診断や治療に代わるものではありません。症状が続く場合は医師に相談してください。

よくある質問

手が震えたらパーキンソン病?
多くは動作時に震える本態性振戦です。パーキンソン病の震えは主に安静時に出ます。
遺伝しますか?
大半は孤発性で、家族性は5〜10%程度です。

出典確認日:2026-10-26

参考文献

  1. Parkinson, J. (1817). An Essay on the Shaking Palsy. London: Sherwood, Neely and Jones.
  2. Bloem, B. R., Okun, M. S., & Klein, C. (2021). Parkinson's disease. The Lancet, 397(10291), 2284–2303.
  3. Postuma, R. B., et al. (2015). MDS clinical diagnostic criteria for Parkinson's disease. Movement Disorders, 30(12), 1591–1601.

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この記事は2026年10月26日に最終更新されました。内容は広く知られた原典と教科書に基づいて整理していますが、レポートで引用する際は参考文献の原典を必ず確認してください。