PCOSとは?
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)は、排卵がまれ、または起こらず、アンドロゲン(男性ホルモン)が高く、超音波で小さな卵胞が多数見える病気です。インスリン抵抗性が深く関わり、肥満がなくても起こります。
どのように診断する?
国際的にはロッテルダム基準(3項目中2項目)が使われますが、日本産科婦人科学会の基準(2024年改訂)では月経周期異常が必須で、これに多嚢胞卵巣またはAMH高値、アンドロゲン過剰またはLH高値の両方を満たすと診断します。甲状腺疾患などほかの原因を除外することも大切です。
治療と長期的な健康
体重が多い場合は5〜10%の減量で排卵が戻ることがあります。月経を整えるには低用量ピルやホルモン療法、妊娠希望なら排卵誘発剤(クロミフェン、レトロゾール)が使われます。2型糖尿病やメタボリックシンドロームのリスクも高まるため、定期的な検査がすすめられます。
この記事は一般的な健康情報であり、診断や治療に代わるものではありません。症状が続く場合は医師に相談してください。
よくある質問
- PCOSだと妊娠できませんか?
- 時間がかかることはありますが、排卵誘発などの治療で妊娠する人は多くいます。
- やせていてもなりますか?
- はい。日本人では肥満のないPCOSも少なくありません。
出典確認日:2026-10-25
参考文献
- Teede, H. J., Tay, C. T., Laven, J. J. E., et al. (2023). Recommendations from the 2023 International Evidence-based Guideline for the Assessment and Management of Polycystic Ovary Syndrome. Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism, 108(10), 2447–2469.
- Rotterdam ESHRE/ASRM-Sponsored PCOS Consensus Workshop Group. (2004). Revised 2003 consensus on diagnostic criteria and long-term health risks related to polycystic ovary syndrome. Fertility and Sterility, 81(1), 19–25.
