期待理論と流動性プレミアム理論
純粋期待理論(フィッシャー)は、長期金利は将来の短期金利の予想の平均だと考えます。利上げ予想があればイールドカーブは右上がりになりますが、カーブがたいてい右上がりである事実を単独では説明できません。流動性プレミアム理論(ヒックス)は、長期債の価格変動リスクへの上乗せ分があるため長期金利が高くなると考えます。
市場分断仮説とまとめ
市場分断仮説(カルバートソン)は、満期ごとに市場が分かれ、それぞれの需給で金利が決まると考えます。特定期間選好理論は、投資家は好みの満期をもつものの十分な上乗せがあれば他の満期にも移ると折衷します。教科書では、期待とプレミアムを組み合わせた流動性プレミアム理論が現実をもっともよく説明するとされます。
よくある質問
- 期待理論でフラットなカーブの意味は?
- 将来も短期金利が変わらないと予想されていることです。
- 最も現実に合う理論は?
- 期待とリスクプレミアムを組み合わせた流動性プレミアム(特定期間選好)理論です。
出典確認日:2026-10-26
参考文献
- Fisher, I. (1896). Appreciation and Interest. American Economic Association.
- Hicks, J. R. (1939). Value and Capital. Oxford: Clarendon Press.
- Culbertson, J. M. (1957). The term structure of interest rates. Quarterly Journal of Economics, 71(4), 485–517.
- Mishkin, F. S. (2019). The Economics of Money, Banking, and Financial Markets (12th ed.). Pearson.
