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限界効用逓減の法則

📈 経済学 執筆 CampusDown ウィキ編集部 最終更新
要点:限界効用逓減の法則とは、ある財を多く消費するほど、追加の1単位から得られる満足(限界効用)が小さくなるというものです。最初の1杯の水は10杯目よりはるかに価値があります。
目次
  1. 1. 総効用と限界効用
  2. 2. 歴史
  3. 3. 含意
  4. 4. 限界と例外
  5. 5. 参考文献

総効用と限界効用

総効用は消費から得られる満足の全体であり、限界効用はもう1単位消費したときの総効用の増加分です。

麺の杯数総効用限界効用
11010
2166
3193
4190
517−2

総効用は限界効用がゼロになるところで最大となり、その後は減少します(数値は説明用)。

歴史

ヘルマン・ハインリッヒ・ゴッセン(1854)が初めて体系的に述べ、1870年代にはジェヴォンズ、メンガー、ワルラスが「限界革命」の中でそれぞれ独立に限界効用理論を築きました。

含意

  • 需要曲線:追加の単位ほど価値が下がるため、人々は価格が下がったときにのみ多く買い、需要曲線は右下がりになります。
  • 水とダイヤモンドの逆説:水は総効用が非常に大きいものの豊富なため限界効用が低く、希少なダイヤモンドは限界効用と価格が高くなります。
  • 再分配の論拠:所得の限界効用が逓減するなら、同じ1ドルでも富裕な人より貧しい人にとって意味が大きくなります(効用の個人間比較には異論があります)。
  • 効用最大化:貨幣1単位あたりの限界効用を各財で等しくします(ゴッセンの第二法則)。

限界と例外

収集品、依存性のある財、慣れによって好きになる嗜好などでは、初めのうち限界効用が増加することがあります。現代経済学は測定可能な効用ではなく、無差別曲線と限界代替率逓減によってこの考えを表現します。

参考文献

  1. Gossen, H. H. (1854/1983). The Laws of Human Relations and the Rules of Human Action Derived Therefrom (R. C. Blitz, Trans.). MIT Press.
  2. Jevons, W. S. (1871). The Theory of Political Economy. Macmillan.
  3. Menger, C. (1871). Grundsätze der Volkswirthschaftslehre. Braumüller.
  4. Mankiw, N. G. (2021). Principles of Economics (9th ed.). Cengage.
  5. Stigler, G. J. (1950). The development of utility theory. Journal of Political Economy, 58(4), 307-327.

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この記事は2026年10月15日に最終更新されました。内容は広く知られた原典と教科書に基づいて整理していますが、レポートで引用する際は参考文献の原典を必ず確認してください。