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要素賦存理論(ヘクシャー=オリーン)

📈 経済学 執筆 CampusDown ウィキ編集部 最終更新
要点:ヘクシャー=オリーン理論によれば、労働が豊富な国は労働集約財を、資本が豊富な国は資本集約財を輸出します。比較優位を技術ではなく相対的な要素の豊富さで説明します。
目次
  1. 1. 基本的な考え方
  2. 2. 主な仮定
  3. 3. 関連する定理
  4. 4. レオンチェフの逆説
  5. 5. 例
  6. 6. 参考文献

基本的な考え方

スウェーデンの経済学者ヘクシャーとオリーンが提唱しました。リカード・モデルが比較優位を技術の違いで説明するのに対し、ヘクシャー=オリーンは、技術が同じでも労働・資本・土地の相対的な賦存量の違いがコストの差と貿易を生むことを示しました。オリーンは1977年にノーベル経済学賞を共同受賞しました。

主な仮定

  • 2国、2財、2要素(労働、資本)
  • 技術と選好は同一
  • 完全競争、規模に関して収穫一定
  • 生産要素は国内では移動可能だが国家間では移動しない

関連する定理

  • 要素価格均等化(サミュエルソン):財の貿易だけで賃金や資本収益が均等化する傾向があります。
  • ストルパー=サミュエルソン(1941):ある財の価格が上がると、その財に集約的に使われる要素の実質報酬が上がります。そのため貿易は豊富な要素の所有者に利益を与え、希少な要素の所有者に不利益を与えます。
  • リプチンスキー:ある要素が増えると、その要素を集約的に使う財の生産が拡大し、もう一方の財の生産は減少します。

レオンチェフの逆説

レオンチェフ(1953)は、資本が豊富な米国が労働集約財を輸出していることを見いだしました。その後の研究では、熟練労働(人的資本)、天然資源、技術の違いを考慮すると理論がよりよく当てはまることが示されました。

例

労働が相対的に豊富だった時期、韓国は繊維や履物を輸出していましたが、資本と技能が蓄積されるにつれ、半導体や自動車が輸出の中心になりました。

参考文献

  1. Ohlin, B. (1933). Interregional and International Trade. Harvard University Press.
  2. Stolper, W. F., & Samuelson, P. A. (1941). Protection and real wages. Review of Economic Studies, 9(1), 58-73.
  3. Leontief, W. (1953). Domestic production and foreign trade: The American capital position re-examined. Proceedings of the American Philosophical Society, 97(4), 332-349.
  4. Krugman, P. R., Obstfeld, M., & Melitz, M. J. (2018). International Economics: Theory and Policy (11th ed.). Pearson.

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この記事は2026年10月15日に最終更新されました。内容は広く知られた原典と教科書に基づいて整理していますが、レポートで引用する際は参考文献の原典を必ず確認してください。