耳鳴りとは
耳鳴りは、実際の音がないのに耳や頭の中で音が聞こえる症状です。多くは本人にしか聞こえない自覚的耳鳴で、最も多い背景は難聴です。内耳の障害で音の入力が減ると、脳がそれを補おうと神経活動を高め、音を「作り出す」という説明が有力です(Baguley ほか, 2013)。
この記事は一般的な健康情報であり、診断や治療に代わるものではありません。症状が続く場合は医師に相談してください。
受診が必要なのはどんなとき?
| 状況 | 理由 |
|---|---|
| 片耳だけ続く | 聴神経腫瘍などの確認が必要 |
| 心拍に合わせて「ドクドク」鳴る(拍動性耳鳴) | 血管の原因の確認が必要 |
| 急な聞こえの低下やめまいを伴う | 突発性難聴などは早期治療が重要 |
ケアと治療
米国の診療ガイドライン(Tunkel ほか, 2014)は聴力検査を勧め、難聴があれば補聴器、耳鳴りがつらい場合は認知行動療法を推奨しています。静かな環境でホワイトノイズなどの環境音を流す音響療法も役立つことがあります。一方、耳鳴りだけを目的とした薬やサプリメントは効果の根拠が乏しく、日常的には勧められていません。大きな音を避けることが最善の予防です。耳鳴りで眠れない場合は不眠症への対処も必要です。
よくある質問
- イヤホンを長く使うと耳鳴りになりますか?
- 大きな音に長くさらされると騒音性難聴や耳鳴りが起こることがあります。音量を下げ、休憩をとりましょう。
- 耳鳴りは完全に消えますか?
- 原因によっては消えることもありますが、残ることも多いです。それでも治療で気になりにくくすることができます。
出典確認日:2026-10-25
参考文献
- Baguley, D., McFerran, D., & Hall, D. (2013). Tinnitus. The Lancet, 382(9904), 1600–1607.
- Tunkel, D. E., Bauer, C. A., Sun, G. H., et al. (2014). Clinical practice guideline: Tinnitus. Otolaryngology–Head and Neck Surgery, 151(2 Suppl), S1–S40.
