なぜ起こるのか
地球の表面は何枚ものプレートに分かれ、1年に数cmずつ動いています(プレートテクトニクス)。プレートがぶつかったりすれ違ったりする場所では岩盤に力がたまり、限界を超えた瞬間に断層が滑ってエネルギーを一気に放出します。このエネルギーが地震波として広がり、速く先に届くP波(初期微動)、遅いが揺れの大きいS波(主要動)、地表を伝わる表面波があります。世界の地震の約8割は太平洋を囲む「環太平洋火山帯」で起こり、4枚のプレートが接する日本は世界の大地震の約2割が集中する地震国です。
マグニチュードと震度は違う
マグニチュードは地震そのものが放ったエネルギーの大きさで、一つの地震に一つの値です。1935年にチャールズ・リヒターが最初の尺度をつくり、現在は巨大地震も正確に測れるモーメントマグニチュード(Mw)が主に使われます。マグニチュードが1上がるとエネルギーは約32倍、2上がると約1000倍です。震度はある場所での揺れの強さで、同じ地震でも震源から遠いほど小さくなります。日本の気象庁は震度0〜7の10階級(5と6に弱・強)を使っています。
| マグニチュード | おおよその影響 |
|---|---|
| 2〜3 | 人はほとんど感じず計器で観測 |
| 4〜5 | 屋内ではっきり感じ、物が落ちる |
| 6〜7 | 弱い建物が損壊、人的被害の可能性 |
| 8以上 | 広い範囲で破壊、大津波の可能性 |
津波、予知、身の守り方
海底で大きな地震が起こると海底が持ち上がって津波が発生します。2011年の東北地方太平洋沖地震(Mw9.0)は最大遡上高約40mの津波で甚大な被害をもたらしました。現在の科学では地震の日時・場所・規模を正確に予知することはできませんが、P波を先にとらえてS波が届く数秒〜数十秒前に知らせる緊急地震速報が実用化されています。揺れたら丈夫な机の下で頭を守り、揺れが収まったら火の始末をして、エレベーターではなく階段で広い場所へ避難します。海岸では揺れを感じたらすぐ高台へ逃げましょう。
よくある質問
- 地震は予知できますか?
- 日時・場所・規模を正確に予知することはまだできません。代わりにP波を先にとらえて強い揺れの前に知らせる緊急地震速報が使われています。
- マグニチュード5と6ではどれくらい違いますか?
- エネルギーでは約32倍の差です。そのため、マグニチュードが少し大きくなるだけで被害の範囲はずっと広がります。
出典確認日:2026-10-26
参考文献
- Richter, C. F. (1935). An instrumental earthquake magnitude scale. Bulletin of the Seismological Society of America, 25(1), 1–32.
- Kanamori, H. (1977). The energy release in great earthquakes. Journal of Geophysical Research, 82(20), 2981–2987.
- U.S. Geological Survey. (2024). Earthquake Hazards Program: Earthquake Facts and Statistics.
- 기상청. (2024). 지진 발생 시 국민행동요령.
