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津波

🔬 自然科学 執筆 CampusDown ウィキ編集部 最終更新
津波は、海底地震や火山噴火、海底地すべりなどで海水が一気に押し動かされて生じる、非常に波長の長い波です。
目次
  1. 1. 津波が起こる仕組み
  2. 2. 速さと高さ
  3. 3. 警報と避難
  4. 4. よくある質問
  5. 5. 参考文献

津波が起こる仕組み

風による波は海面付近しか動かしませんが、津波は海底が急に隆起・沈降することで、海底から海面までの海水全体が動いて生じます。多くはプレートが沈み込む海溝付近で起こるマグニチュード7.5以上の浅い海底地震が原因で、火山噴火(1883年クラカタウ)や海底地すべりでも発生します。「津波」は「港(津)の波」の意味で、沖の漁師は気づかなかったのに港が壊滅していたことに由来します。1946年のハワイの被害を機に国際的な学術用語となり、今では世界共通語です。

速さと高さ

津波の速さは√(重力加速度×水深)で近似できます。水深4,000mの外洋では時速約700kmとジェット機並みですが、波高は1mに満たないことも多く、船上ではほとんど感じません。沿岸で水深が浅くなると速度が落ち、後ろの海水が追いついて積み重なるため、高さは数mから数十mにまで増します。第1波より第2波・第3波が大きいことも多く、到達前に潮が大きく引くこともあります。こうした性質はプレートテクトニクスと海洋観測が発達した20世紀後半に定量的に整理されました。

年地域地震の規模死者・行方不明
2004インド洋(スマトラ)9.1約23万人
2011日本・東北9.0–9.1約1万8千人
1960チリ・バルディビア9.5数千人
1755ポルトガル・リスボン약 8.5数万人

警報と避難

2004年のインド洋大津波は警報体制のない地域で約23万人の犠牲者を出し、ユネスコ政府間海洋学委員会(IOC)がインド洋や地中海の警報網を整備するきっかけになりました。太平洋では1949年からハワイの太平洋津波警報センターが稼働し、海底圧力計(DARTブイ)が海面変化をリアルタイムで捉えます。日本では気象庁が地震発生から約3分を目標に津波警報を発表します。海岸で強い揺れを感じたり潮が急に引いたりしたら、警報を待たずにすぐ高台や頑丈な建物の上階へ逃げることが大切です。三陸地方に伝わる「津波てんでんこ」はその教訓です。

よくある質問

津波と高潮は同じですか?
違います。津波は地震など海底の地殻変動で起こり、高潮は台風の低い気圧と強風が海水を吹き寄せて起こります。
津波はどのくらい前に予測できますか?
距離によります。近くの地震なら数分で到達することもあり、太平洋を渡る遠地津波は十数時間かかることもあります。揺れを感じたらすぐ避難するのが原則です。

出典確認日:2026-10-26

参考文献

  1. Satake, K. (2015). Geological and historical evidence of irregular recurrent earthquakes in Japan. Philosophical Transactions of the Royal Society A, 373, 20140375.
  2. Lay, T., et al. (2005). The great Sumatra-Andaman earthquake of 26 December 2004. Science, 308(5725), 1127–1133.
  3. Bernard, E., & Titov, V. (2015). Evolution of tsunami warning systems and products. Phil. Trans. R. Soc. A, 373, 20140371.
  4. UNESCO-IOC. (2019). Tsunami Glossary (4th ed.). IOC Technical Series 85.
  5. Okal, E. A. (1988). Seismic parameters controlling far-field tsunami amplitudes: A review. Natural Hazards, 1, 67–96.
  6. Ward, S. N. (2001). Landslide tsunami. Journal of Geophysical Research: Solid Earth, 106(B6), 11201–11215.
  7. Synolakis, C. E., & Bernard, E. N. (2006). Tsunami science before and beyond Boxing Day 2004. Phil. Trans. R. Soc. A, 364, 2231–2265.
  8. Simons, M., et al. (2011). The 2011 magnitude 9.0 Tohoku-Oki earthquake: Mosaicking the megathrust from seconds to centuries. Science, 332(6036), 1421–1425.

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この記事は2026年10月26日に最終更新されました。内容は広く知られた原典と教科書に基づいて整理していますが、レポートで引用する際は参考文献の原典を必ず確認してください。