脂質異常症とは
脂質異常症は、血液中のコレステロールや中性脂肪が多すぎる状態です。HDL(善玉コレステロール)が少ないことも問題になるため、日本ではかつての「高脂血症」から現在の名称に改められました。特にLDLコレステロールが高いと血管の壁にたまって動脈硬化を進め、心筋梗塞や脳卒中のリスクを高めます(Grundy ほか, 2019)。
この記事は一般的な健康情報であり、診断や治療に代わるものではありません。症状が続く場合は医師に相談してください。
検査値はどう読むのか?
| 項目 | 意味 | 目安 |
|---|---|---|
| LDLコレステロール | 血管にたまる「悪玉」 | 低いほど良い |
| HDLコレステロール | 余分なコレステロールを肝臓へ戻す | 低すぎると危険 |
| 中性脂肪 | 余ったエネルギーの貯蔵形 | 空腹時に高いと危険 |
| 総コレステロール | コレステロールの合計 | 参考値 |
LDLの目標値は一律ではなく、糖尿病、高血圧、喫煙、心血管疾患の既往など個人のリスクによって変わります(Mach ほか, 2020)。
原因と治療
飽和脂肪や糖質の多い食事、運動不足、内臓脂肪、飲酒がよくある原因で、家族性高コレステロール血症のように遺伝の影響が大きい場合もあります。自覚症状がほとんどなく、健康診断の血液検査で見つかることがほとんどです。治療は食事の改善、減量、有酸素運動、禁煙から始め、リスクが高ければスタチンを中心に薬を使います。中性脂肪が高い人は脂肪肝やメタボリックシンドロームを伴うことが多いです。
よくある質問
- 脂質異常症に症状はありますか?
- ほとんどありません。だからこそ定期的な血液検査が大切です。
- やせている人もなりますか?
- はい。遺伝や食生活によって体重に関係なく起こることがあります。
出典確認日:2026-10-25
関連項目: 糖尿病
参考文献
- Grundy, S. M., Stone, N. J., Bailey, A. L., et al. (2019). 2018 AHA/ACC/AACVPR/AAPA/ABC/ACPM/ADA/AGS/APhA/ASPC/NLA/PCNA guideline on the management of blood cholesterol. Journal of the American College of Cardiology, 73(24), e285–e350.
- Mach, F., Baigent, C., Catapano, A. L., et al. (2020). 2019 ESC/EAS guidelines for the management of dyslipidaemias. European Heart Journal, 41(1), 111–188.
