スタグフレーションとは
スタグフレーションはスタグネーション(景気停滞)とインフレーションを合わせた言葉で、生産や雇用が減る一方で物価が上がる状態です。英国の政治家イアン・マクラウドが1965年の議会演説で用いた例が早い用例とされ、1970年代の石油危機で広く知られるようになりました。
📌 ひと目でわかる
- 構成
- 景気停滞+物価上昇(+高い失業)
- 代表例
- 1973年・1979年の石油危機後の先進国
- 主な原因
- 供給ショック、期待インフレ
- 政策の難しさ
- 物価安定と景気対策が衝突
原因
- 供給ショック:原油など不可欠な原材料の価格が急騰すると、コストが上がり物価上昇と生産減少が同時に起こります。
- 期待インフレ:物価上昇が続くと予想されると、賃金と価格がともに上がりインフレが定着します。
フィリップス曲線との関係
失業と物価がともに上昇した1970年代の経験は、期待が調整されると長期的にはフィリップス曲線のトレードオフが成り立たないというフリードマン(1968)らの主張を後押ししました。
よくある質問
- スタグフレーションとは?
- 景気停滞と物価上昇が同時に起こる現象で、1970年代の石油危機が代表例です。
- なぜ対策が難しいのですか?
- 利上げで物価を抑えると景気がさらに悪化し、景気対策をすると物価がさらに上がりうるためです。
参考文献
- Friedman, M. (1968). The role of monetary policy. American Economic Review, 58(1), 1–17.
- Blinder, A. S. (1979). Economic policy and the great stagflation. Academic Press.
