なぜ疑うのか
幼い頃から受け入れてきた多くの信念が誤っていたと気づいたデカルトは、揺るがない基礎の上に知識を築き直そうとしました。懐疑論者とは異なり、彼は確実性に到達するための方法として懐疑を用いました。
懐疑の段階(第一省察)
- 感覚の誤り:感覚はときに欺くため、全面的には信頼できない。
- 夢の論証:覚醒と夢を区別する確かな徴はない。
- 欺く悪霊:全能の欺き手が、数学についてさえ私たちを誤らせているかもしれない。
コギト
しかし、私が欺かれているなら、欺かれている私は存在しなければなりません。『方法序説』の「我思う、ゆえに我あり」は、どんな懐疑にも打ち負かされない第一原理となりました。デカルトはそこから神の存在と外界を再び確立しようとしました。
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四つの規則と批判
『方法序説』は明証、分析、総合、枚挙の四つの規則を示します。批判者は、明晰判明な観念が神を証明する一方で神がその観念を保証するという「デカルトの循環」と、心身二元論の問題を指摘しています。
参考文献
- Descartes, R. (1637). Discours de la méthode. Leiden: Jan Maire.
- Descartes, R. (1641). Meditationes de prima philosophia. Paris: Michel Soly. (Eng. trans. J. Cottingham, Cambridge University Press, 1996)
- Williams, B. (1978). Descartes: The Project of Pure Enquiry. Penguin.