背景
アドラーはフロイトのウィーンのサークルに属していましたが、性的衝動を第一とする考えを退け、1911年に離脱しました。「個人」とは、分割できない全体としての人間を意味します。
主要概念
- 劣等感と補償:誰もが劣等感を抱き、それを克服しようとすることが成長の原動力となるが、過度になると劣等コンプレックスになる。
- 優越性の追求:完成へ向かう生得的な力で、のちに完全性の追求とも呼ばれた。
- 仮想的目的論:行動は過去に押されるよりも、自ら選んだ未来の目標に引っ張られる。
- ライフスタイル:幼少期に形成される個人独自の信念のパターン。
- 共同体感覚:共同体への関心であり、精神的健康の基準。
- 出生順位:家族内での位置が性格を形づくる。
カウンセリングと活用
アドラー派カウンセリングは、関係づくり、ライフスタイルのアセスメント(早期回想、家族布置)、洞察、再方向づけの順に進み、その中心には勇気づけがあります。ドライカースはこれを民主的な子育てや学級経営へと発展させました。
参考文献
- Adler, A. (1927). Understanding Human Nature. Greenberg.
- Ansbacher, H. L., & Ansbacher, R. R. (Eds.). (1956). The Individual Psychology of Alfred Adler. Basic Books.
- Corey, G. (2017). Theory and Practice of Counseling and Psychotherapy (10th ed.). Cengage, ch. 5.