横断研究
たとえば、5歳・10歳・15歳の子どもを2026年の同じ時点で測定し、得点を比較します。
- 長所:迅速かつ安価で、大きな標本を扱え、脱落がない。
- 短所:示されるのは個人の変化ではなく集団間の差であり、年齢と、生まれた年や経験の違いから生じるコホート効果とが交絡する。
縦断研究
同じ子どもを5歳・10歳・15歳の時点で測定します。ターマンの英才児研究、ニュージーランドのダニーデン研究、韓国児童パネル調査がその例です。
- 長所:個人内の変化と安定性、初期経験がのちに及ぼす影響を明らかにできる。
- 短所:費用と時間がかかり、脱落による偏り、練習効果や測定法の陳腐化の影響を受け、一つのコホートに限られる。
系列デザイン
K・ワーナー・シャイエは、複数の出生コホートを縦断的に追跡する方法を提案しました。彼のシアトル縦断研究は、知能は中年後期までほとんど低下せず、横断研究で見られた低下の多くはコホートの違いを反映していたことを示しました。
社会調査において
社会調査では、縦断調査をパネル調査(同じ回答者)、趨勢調査(同じ母集団からの新しい標本)、コホート調査(同じコホートを時間をかけて追跡)に分けることが多くあります。
参考文献
- Schaie, K. W. (1965). A general model for the study of developmental problems. Psychological Bulletin, 64(2), 92-107.
- Schaie, K. W. (2013). Developmental Influences on Adult Intelligence: The Seattle Longitudinal Study (2nd ed.). Oxford University Press.
- Santrock, J. W. (2021). Life-Span Development (18th ed.). McGraw-Hill.
- Babbie, E. (2021). The Practice of Social Research (15th ed.). Cengage.