確率標本抽出との比較
確率標本抽出は既知の確率による無作為抽出を用いるため、標本誤差や信頼区間を求めることができます。非確率的方法は判断や接近可能性に依存するため、選択バイアスの危険があり、誤差の推定ができません。
種類
- 便宜的抽出:すぐに得られる人を対象とする。例:ある授業の学生。
- 有意(判断)抽出:提供できる情報を基準に事例を選ぶ。
- 割当抽出:性別や年齢などの特性について母集団の比率に合わせた割当を設定し、非無作為に埋める。
- スノーボール抽出:参加者が他の人を紹介する。隠れた母集団に用いられ、回答者主導型サンプリングはその改良版である。
使用する場面
探索的研究や予備調査、質的研究、抽出枠のない母集団。1936年の米国大統領選挙で、巨大だが偏った標本から誤った予測を出した『Literary Digest』の例は、標本の大きさよりも選び方が重要であることを示しています。
参考文献
- Babbie, E. (2021). The Practice of Social Research (15th ed.). Cengage.
- Patton, M. Q. (2015). Qualitative Research and Evaluation Methods (4th ed.). Sage.
- Heckathorn, D. D. (1997). Respondent-driven sampling: A new approach to the study of hidden populations. Social Problems, 44(2), 174-199.
- Squire, P. (1988). Why the 1936 Literary Digest poll failed. Public Opinion Quarterly, 52(1), 125-133.