概念
この語は「蔵風得水(風を蔵し水を得る)」に由来します。生気が集まるとされる場所を求めるもので、郭璞に帰せられる『葬書』が古典であり、陰陽五行思想がその宇宙論を提供しました。
主な考え方
- 背山臨水:冬の風を防ぎ、日当たりと水を得るもので、実際的な集落の選択と重なる。
- 四神:玄武、朱雀、青龍、白虎にちなんで名づけられた四方の丘。
- 形勢派と理気派:地形を読むか、羅経で方位を計算するか。
- 住宅と墓地:生者のための地(陽宅)と死者のための地(陰宅)。
韓国における歴史
僧侶の道詵(827-898)は、寺院や林によって土地の欠点を補う「裨補」風水の祖とされます。風水は高麗の遷都論争、朝鮮の漢陽(ソウル)の選定、王陵、朝鮮後期の墓地訴訟(山訟)に影響を与えました。村山智順による1931年の植民地期調査は、今日では批判的に読まれています。
現代の評価
崔昌祚などの研究者は、これを人間と自然に関する伝統的な見方として読み直し、地理学や景観史では村落の立地を説明するために用いられています。土地が人の運命を変えるという主張には実証的な裏づけがなく、研究では風水を文化史と信仰として扱います。
参考文献
- 최창조 (1984). 『한국의 풍수사상』. 민음사.
- Yoon, H.-K. (2006). The Culture of Fengshui in Korea: An Exploration of East Asian Geomancy. Lexington Books.
- 村山智順 (1931). 『朝鮮の風水』. 朝鮮総督府.
- Bruun, O. (2008). An Introduction to Feng Shui. Cambridge University Press.