韓国の慣行
韓国では年功型の賃金体系が1997年の通貨危機後、成果主義とともに年俸制へ急速に移りました。在職者の年俸交渉は会社が決めた昇給率を面談で伝える形が多く、実質的な交渉余地は転職時の処遇協議でより大きくなります。
理論と実践
1974年にトヴェルスキーとカーネマンは最初の数字が判断の基準点になるアンカリング効果を示し、1981年にハーバード交渉プロジェクトのフィッシャーとユーリーは利害に焦点を当てる原則立脚型交渉とBATNA(交渉が決裂した場合の最善の代替案)を提唱しました。市場相場を調べて根拠ある幅で希望額を示し、基本給だけでなく賞与や福利厚生を含む総報酬で比較し、包括賃金の有無を確認しましょう。
よくある質問
- 希望額は先に言うべき?
- 相場を調べていれば、根拠ある幅を先に示すと基準点を作りやすくなります。
- 年俸に退職金を含められる?
- 韓国の判例は原則として無効としています。
出典確認日:2026-10-26
参考文献
- Tversky, A., & Kahneman, D. (1974). Judgment under uncertainty: Heuristics and biases. Science, 185(4157), 1124–1131.
- Fisher, R., & Ury, W. (1981). Getting to Yes. Houghton Mifflin.
- Babcock, L., & Laschever, S. (2003). Women Don't Ask. Princeton University Press.
