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超新星

🔬 自然科学 執筆 CampusDown ウィキ編集部 最終更新
超新星は星が一生の最後に起こす巨大な爆発で、数週間にわたり銀河全体に匹敵するほど明るく輝き、重い元素を宇宙にまき散らします。
目次
  1. 1. 「新しい星」の記録
  2. 2. 二つの爆発のしかた
  3. 3. 宇宙を測り、生命の材料をつくる
  4. 4. よくある質問
  5. 5. 参考文献

「新しい星」の記録

昔の人々にとって超新星は、突然現れる「客星」でした。1054年の中国の記録や日本の藤原定家『明月記』には、昼間でも見えるほど明るい星が23日間輝いたとあり、その残骸が今日のおうし座のかに星雲です。1572年にはデンマークのティコ・ブラーエがカシオペヤ座の新星を精密に観測し、「天は不変」というアリストテレスの宇宙観を揺るがしました。1604年にヨハネス・ケプラーが見た超新星は、肉眼で見えた天の川銀河の超新星として今のところ最後のものです。「supernova」という名は1931年ごろフリッツ・ツビッキーとウォルター・バーデが名づけ、1934年に二人は超新星が中性子星を残すと予言しました。

二つの爆発のしかた

太陽の約8倍以上重い星は、中心で鉄まで核融合を進めるとそれ以上エネルギーを生み出せず、1秒足らずのうちに中心核が崩れ、外層が跳ね返されて吹き飛びます。これがII型などの「重力崩壊型」超新星で、あとに中性子星やブラックホールが残ります。1987年に大マゼラン雲で起きたSN 1987Aでは、岐阜県のカミオカンデがニュートリノ11個をとらえ、小柴昌俊が2002年にノーベル賞を受けました。一方Ia型は、連星系の白色矮星が相手の星からガスを奪い、限界質量(太陽の約1.4倍、チャンドラセカール限界)に達して丸ごと爆発するものです。明るさがほぼ一定なので「標準光源」として使われます。オリオン座のベテルギウスは将来の重力崩壊型超新星の候補です。

宇宙を測り、生命の材料をつくる

1998年、アダム・リースとブライアン・シュミットのチーム、そしてソール・パールマッターのチームは、遠くのIa型超新星が予想より暗いことをそれぞれ発見しました。これは宇宙の膨張が減速しているのではなく加速していることを意味し、正体不明の「ダークエネルギー」が登場、3人は2011年のノーベル物理学賞を受けました。ハッブルの法則から始まった膨張宇宙の研究とビッグバン理論を精密にした成果です。また、私たちの体のカルシウムや鉄、酸素の多くは、かつての超新星爆発が宇宙にまいた元素です。カール・セーガンが「私たちは星のかけらでできている」と語ったゆえんです。

よくある質問

近くで超新星が起きたら危険ですか?
約50光年以内なら、オゾン層の破壊などで生命に影響しうるという研究がありますが、その距離に超新星になりそうな星は知られていません。約550〜700光年離れたベテルギウスは安全な距離です。
ベテルギウスはいつ爆発しますか?
天文学的には「近いうち」ですが、今後10万年ほどの間と推定されています。2019〜2020年の急な減光は爆発の前兆ではなく、ちりの雲によるものとわかりました。

出典確認日:2026-10-26

参考文献

  1. Baade, W., & Zwicky, F. (1934). On super-novae. PNAS, 20(5), 254–259.
  2. Riess, A. G., et al. (1998). Observational evidence from supernovae for an accelerating universe and a cosmological constant. Astronomical Journal, 116(3), 1009–1038.
  3. Perlmutter, S., et al. (1999). Measurements of Ω and Λ from 42 high-redshift supernovae. Astrophysical Journal, 517(2), 565–586.

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この記事は2026年10月26日に最終更新されました。内容は広く知られた原典と教科書に基づいて整理していますが、レポートで引用する際は参考文献の原典を必ず確認してください。