CampusDownWiki
累計引用 10,496한국어KO 2,688EnglishEN 5,587日本語JA 745中文ZH 1,476
CampusDown(韓国語)↗
日本語

ワクチン

🩺 看護・保健学 執筆 CampusDown ウィキ編集部 最終更新
ワクチンは、病原体やその一部を安全な形で体に入れて免疫系にあらかじめ覚えさせ、実際の感染を防いだり軽くしたりする医薬品です。
目次
  1. 1. ジェンナーからmRNAまで
  2. 2. 仕組みと種類
  3. 3. 安全性と誤解
  4. 4. よくある質問
  5. 5. 参考文献

ジェンナーからmRNAまで

10世紀ごろから中国やインド、オスマン帝国では天然痘患者のうみを少量植える「人痘法」が行われ、1721年にメアリー・ワートリー・モンタギューがイギリスに紹介しました。1796年、イギリスの医師エドワード・ジェンナーは牛痘にかかった乳しぼりの女性が天然痘にかかりにくいことに着目し、少年ジェームズ・フィップスに牛痘を接種して1798年に結果を発表しました。日本では1849年に牛痘苗が長崎に伝わり、緒方洪庵らが種痘所を広めました。「ワクチン」は雌牛(vacca)に由来し、1881年にパスツールがジェンナーをたたえてすべての予防接種をこう呼ぶよう提案しました。1955年のソークのポリオ不活化ワクチン、1960年代の麻疹ワクチンが続き、WHOの集中的な接種によって1980年に天然痘は根絶されました。2020年には、カリコとワイスマンの研究を土台にしたmRNAワクチンが1年足らずで新型コロナワクチンとして登場しました。

仕組みと種類

ワクチンは実際の感染なしに、免疫系に病原体の「顔」を見せます。するとB細胞が抗体を作り、T細胞や記憶細胞ができて、本物の病原体が入ってきたときにずっと速く強く反応できます。十分多くの人が免疫を持つと感染の連鎖が断たれ、接種できない乳児や患者まで守られます。これが集団免疫で、麻疹のように感染力の強い病気では約95%の接種率が必要です。HPVワクチンのように、感染を防いでがんを予防するワクチンもあります。

種類仕組み例
生ワクチン弱毒化した生きた病原体MR、水痘、BCG
不活化ワクチン殺した病原体A型肝炎、日本脳炎
組換えタンパク・サブユニット病原体の一部のたんぱく質B型肝炎、HPV
トキソイド毒素を無毒化破傷風、ジフテリア
mRNA・ウイルスベクター抗原の設計図を細胞に届ける新型コロナワクチン

安全性と誤解

副反応の多くは接種部位の痛み、微熱、だるさなどで1〜2日で治まります。アナフィラキシーのような重いアレルギーは100万回に数件程度とまれで、接種後15〜30分は経過を観察します。1998年にアンドリュー・ウェイクフィールドがMMRワクチンと自閉症の関連を主張した論文は不正が判明し、2010年に『ランセット』が撤回しました。数百万人を対象とした研究でも関連はないという結果が繰り返し示されています。WHOは2019年に「ワクチン忌避」を世界の健康に対する10大脅威の一つに挙げました。2024年の『ランセット』の分析は、過去50年で予防接種が約1億5,400万人の命を救ったと推計しています。接種スケジュールや注意点は医師や自治体の案内で確認してください。

この記事は一般的な健康情報であり、診断や治療に代わるものではありません。症状が続く場合は医師に相談してください。

よくある質問

ワクチンを打っても病気にかかりますか?
かかることはあります。100%防げるワクチンはありませんが、重症化や死亡のリスクを大きく下げます。インフルエンザワクチンのように流行株が変わるため毎年打つ必要があるものもあります。
複数のワクチンを同時に打っても大丈夫?
多くのワクチンは同時接種しても安全で、効果も落ちないとする研究が多くあります。ただし一部の生ワクチンどうしは間隔が必要なので、医療者の指示に従ってください。

出典確認日:2026-10-26

参考文献

  1. Jenner, E. (1798). An Inquiry into the Causes and Effects of the Variolae Vaccinae. London: Sampson Low.
  2. Pasteur, L. (1880). De l'atténuation du virus du choléra des poules. Comptes Rendus de l'Académie des Sciences, 91, 673–680.
  3. Salk, J. E. (1953). Studies in human subjects on active immunization against poliomyelitis. JAMA, 151(13), 1081–1098.
  4. Fenner, F., Henderson, D. A., Arita, I., Ježek, Z., & Ladnyi, I. D. (1988). Smallpox and Its Eradication. Geneva: World Health Organization.
  5. Plotkin, S. A. (2014). History of vaccination. PNAS, 111(34), 12283–12287.
  6. Karikó, K., Buckstein, M., Ni, H., & Weissman, D. (2005). Suppression of RNA recognition by Toll-like receptors: The impact of nucleoside modification. Immunity, 23(2), 165–175.
  7. Polack, F. P., et al. (2020). Safety and efficacy of the BNT162b2 mRNA Covid-19 vaccine. New England Journal of Medicine, 383(27), 2603–2615.
  8. Taylor, B., Swerdfeger, A. L., & Eslick, G. D. (2014). Vaccines are not associated with autism: An evidence-based meta-analysis. Vaccine, 32(29), 3623–3629.
  9. Shattock, A. J., et al. (2024). Contribution of vaccination to improved survival and health: Modelling 50 years of the Expanded Programme on Immunization. The Lancet, 403(10441), 2307–2316.

この理論を使ったレポート・資料(韓国語)

この理論だけを扱った資料はまだありませんが、CampusDown 資料室(韓国語)で関連レポートを検索できます。

レポートをもっと探す・「백신」の検索結果 →
免疫病原体から体を守る免疫系の構造、トゥキディデスの観察からジェンナー・パスツール・バーネットへと続く免疫学の歴史、自然免疫と獲得免疫の違い、自己免疫とアレルギー、「免疫力を上げる方法」の根拠をまとめます。🩺 看護・保健学mRNAワクチン1990年代のカタリン・カリコの研究と2005年の修飾ヌクレオシドの発見、2020年のファイザー・モデルナ製新型コロナワクチンの11か月での開発、2023年ノーベル生理学・医学賞、細胞がスパイクたんぱく質を作って免疫を訓練する仕組み、心筋炎などの副反応、個別化がんワクチンの研究を解説します。🔬 自然科学ウイルス細胞の外では自分で増えられないウイルスの構造と増殖の仕組み、タバコモザイク病から始まった発見の歴史、細菌との違い、インフルエンザ・新型コロナ・HIVなど代表的なウイルス、抗ウイルス薬とワクチン、「生物か」論争をまとめます。🩺 看護・保健学ヒトパピローマウイルス(HPV)HPVの意味と、1983〜84年ハラルド・ツア・ハウゼンによる子宮頸がんでのHPV16・18型の発見(2008年ノーベル賞)、低リスク型と高リスク型、いぼ・尖圭コンジローマ・がんとの関係、2006年初のワクチン、2020年スウェーデン研究の88%減少、検診を解説します。🩺 看護・保健学細菌核を持たない単細胞生物である細菌の構造と形による分類、レーウェンフック・パスツール・コッホに続く微生物学の歴史、腸内の有用菌と病原菌、ウイルスとの違い、抗生物質と耐性の問題をまとめます。🩺 看護・保健学

あわせて読みたい理論

最新記事すべて見る ›

大学の勉強・課題に役立つ新着記事(韓国語)

この記事は2026年10月26日に最終更新されました。内容は広く知られた原典と教科書に基づいて整理していますが、レポートで引用する際は参考文献の原典を必ず確認してください。