最初の発見から6,000個へ
ほかの恒星にも惑星があるという考えは古くからありましたが、星の光に埋もれた小さな惑星を見つけるのは非常に困難でした。1992年、アレクサンデル・ヴォルシチャンとデール・フレイルが、超新星爆発の後に残る中性子星の一種パルサーPSR B1257+12の周りで初めて惑星を確認しました。1995年にはスイスのミシェル・マイヨールとディディエ・ケローが、太陽に似た恒星ペガスス座51番星を4.2日で回る木星サイズの惑星「51 Pegasi b」を発見し、2019年のノーベル物理学賞を受賞しました。恒星のすぐ近くを回るこうした巨大ガス惑星は「ホットジュピター」と呼ばれ、惑星系の常識を覆しました。2009〜2018年に活動したケプラー宇宙望遠鏡は2,600個を超える惑星を見つけ、2018年打ち上げのTESSが後を継いでいます。NASA系外惑星アーカイブの確認数は2025年9月に6,000個を超えました。
どうやって見つけるか
系外惑星の多くは直接見えないため、惑星が恒星に与える影響を間接的に測って見つけます。
| 方法 | 原理 | 特徴 |
|---|---|---|
| トランジット法 | 惑星が恒星の前を通るとき星の光がわずかに暗くなる | ケプラー・TESS、最も多くの発見 |
| ドップラー法(視線速度法) | 惑星の重力で恒星が揺れ、光の波長が変わる | 51 Pegasi bを発見、質量を測定 |
| 重力マイクロレンズ法 | 手前の星の重力が奥の星の光を増光するとき惑星の信号が混じる | 遠くの小さな惑星、KMTNet |
| 直接撮像 | 星の光を隠して惑星を直接撮る | 若く遠い軌道の巨大惑星 |
日本ではすばる望遠鏡が直接撮像や赤色矮星を回る惑星の探索で成果を上げ、韓国天文研究院はチリ・南アフリカ・オーストラリアの3か所に望遠鏡を置くKMTNetを2015年から24時間稼働させ、重力マイクロレンズ法で数百個の惑星を見つけています。
生命が住める惑星
恒星から近すぎず遠すぎず、表面に液体の水が存在しうる距離の範囲を「ハビタブルゾーン(生命居住可能領域)」といいます。2016年には太陽に最も近い恒星プロキシマ・ケンタウリ(4.2光年)の周りでこの領域内の惑星が見つかり、2017年には40光年先のTRAPPIST-1の周りで地球サイズの惑星7個が確認されました。2021年に打ち上げられたジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡は、2022年にWASP-39bの大気から二酸化炭素を明確に検出するなど、系外惑星の大気成分を直接分析し始めています。生命の痕跡となりうる「バイオシグネチャー」のガスを見つけたという主張もありますが、これまで学界が認めた地球外生命の証拠はありません。銀河の恒星の多くが惑星を持つという推定は、今では常識になりました。
よくある質問
- 最も近い系外惑星はどこにありますか?
- 太陽から約4.2光年のプロキシマ・ケンタウリを回るプロキシマbです。光でも4年以上かかり、現在の探査機では数万年かかる距離です。
- 系外惑星に生命がいる証拠はありますか?
- まだありません。ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡などで大気の研究が盛んに行われていますが、生命活動でしか説明できない信号は確認されていません。
出典確認日:2026-10-26
参考文献
- Wolszczan, A., & Frail, D. A. (1992). A planetary system around the millisecond pulsar PSR1257+12. Nature, 355(6356), 145–147.
- Mayor, M., & Queloz, D. (1995). A Jupiter-mass companion to a solar-type star. Nature, 378(6555), 355–359.
- Borucki, W. J., et al. (2010). Kepler planet-detection mission: introduction and first results. Science, 327(5968), 977–980.
- Gillon, M., et al. (2017). Seven temperate terrestrial planets around the nearby ultracool dwarf star TRAPPIST-1. Nature, 542(7642), 456–460.
- NASA Exoplanet Science Institute. (2025). NASA Exoplanet Archive.
