主な理論
- G・S・ホール(1904):青年期を「疾風怒濤」の時期とみなした。
- エリクソン:第5段階のアイデンティティ対役割混乱で、「自分は誰か」に答えることが中心課題となる。
- ピアジェ:形式的操作によって抽象的・仮説演繹的思考が可能になる。
- マーシャ(1966):探求とコミットメントにもとづく四つのアイデンティティ・ステイタス、すなわち達成、モラトリアム、早期完了、拡散。
- エルカインド(1967):想像上の観客と個人的寓話による青年期の自己中心性。
- レヴィン:子どもと大人のあいだにいる「境界人(マージナル・マン)」としての青年。
現在の見方
現代の研究は、青年期を必ずしも激動の時期とはみなしていません。脳研究によれば、報酬系と情動系は前頭前皮質より先に成熟するためリスク行動が増えるとされ、生態学的アプローチは家族、学校、仲間、メディアを重視します。
関連項目: 人間発達理論
参考文献
- Hall, G. S. (1904). Adolescence. Appleton.
- Marcia, J. E. (1966). Development and validation of ego-identity status. Journal of Personality and Social Psychology, 3(5), 551-558.
- Elkind, D. (1967). Egocentrism in adolescence. Child Development, 38(4), 1025-1034.
- Steinberg, L. (2017). Adolescence (11th ed.). McGraw-Hill.