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ダンピング症候群

🩺 看護・保健学 執筆 CampusDown ウィキ編集部 最終更新
要点:ダンピング症候群は、主に胃の手術後に食物が胃から小腸へ急速に移動することで起こり、食後に腹痛、下痢、めまい、発汗などの症状を引き起こします。多くは食事の工夫で改善し、必要に応じて薬物療法を行います。症状がある場合は医療者に相談してください。
目次
  1. 1. ダンピング症候群とは?
  2. 2. 早期ダンピングと後期ダンピング
  3. 3. 診断
  4. 4. 治療
  5. 5. 参考文献

ダンピング症候群とは?

ダンピング症候群は、胃の内容物が小腸へ急速に排出されることで起こる消化器症状と血管運動症状の総称です。胃切除、肥満治療のためのルーワイ胃バイパス術、食道手術の後によくみられ、手術歴がなくても起こることがあります。本記事は一般的な情報であり、医学的助言ではありません。

早期ダンピングと後期ダンピング

病型時期機序症状
早期食後10〜30分高浸透圧の食物が腸内に水分を引き込み、消化管ホルモンが放出される腹部膨満、腹痛、下痢、吐き気、動悸、顔面紅潮、めまい
後期食後1〜3時間糖の急速な吸収がインスリンの過剰分泌を招き、その後に低血糖が起こる発汗、ふるえ、空腹感、集中力低下、重症では意識低下

診断

  • 手術歴と食後の症状が主な手がかりとなる。
  • シグスタッド・スコアは個々の症状に点数を加算し、合計が7を超えるとダンピングが示唆される。
  • 経口ブドウ糖負荷試験で心拍数の上昇や後期の低血糖を確認できる。

治療

  • 食事:1日5〜6回の少量の食事、単純糖質を減らし、たんぱく質と食物繊維を増やし、水分は食事中ではなく食後約30分に摂る。
  • 薬物:後期低血糖にはアカルボース、食事療法で不十分な場合はオクトレオチドなどのソマトスタチンアナログ。
  • 手術:まれな難治例で検討される。

国際的な専門家コンセンサス(Scarpellini et al., 2020)が、この段階的なアプローチを示しています。

参考文献

  1. Scarpellini, E., Arts, J., Karamanolis, G., et al. (2020). International consensus on the diagnosis and management of dumping syndrome. Nature Reviews Endocrinology, 16(8), 448-466.
  2. Sigstad, H. (1970). A clinical diagnostic index in the diagnosis of the dumping syndrome. Acta Medica Scandinavica, 188(6), 479-486.
  3. Tack, J., Arts, J., Caenepeel, P., De Wulf, D., & Bisschops, R. (2009). Pathophysiology, diagnosis and management of postoperative dumping syndrome. Nature Reviews Gastroenterology & Hepatology, 6(10), 583-590.
  4. National Institute of Diabetes and Digestive and Kidney Diseases (NIDDK). Dumping Syndrome. niddk.nih.gov.

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この記事は2026年10月15日に最終更新されました。内容は広く知られた原典と教科書に基づいて整理していますが、レポートで引用する際は参考文献の原典を必ず確認してください。